この記事では、コンポストを米ぬかと生ごみを使って作る方法や米ぬかの代わりになるものなどを紹介しています。
プランター栽培をしていると、どうしても土を買う機会が増えます。
しかし、毎回買うのはコストがかかりますし、もったいないと感じることもありますよね。
そんなときは、自宅でコンポストを作るのがおすすめです。堆肥を自分で作れば、古い土に混ぜて再利用できます。新しい土を買う手間や費用も減らせるので、家庭菜園をする方にぴったりですよ♪
まず、コンポストとは何かというと、植物の残渣(ざんさ)や生ごみ、落ち葉などを微生物の力で分解・発酵させて作る肥料のことです。
この記事では、家庭で出る生ごみと米ぬかを使ったコンポストの作り方を解説します。米ぬかの代わりになるものや注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
コンポストを米ぬかと生ごみを使って作ってみた!作り方を紹介!
コンポストの作り方はとても簡単です。材料はこちら。
- プランター、バケツ、段ボールなどの容器
- 培養土や庭の土
- 納豆1パック
- 米ぬか適量
- 生ごみ
- 水適量
まず、プランターやバケツ、段ボールなど、容器を1つ用意しましょう。そこに培養土や古い土を少し入れ、生ごみを重ねます。
次に、生ごみの上に米ぬかをひとつかみからふたつかみ程度振りかけます。
そして、納豆1パックを溶かした水を加え、土が湿るくらいの状態にしてから全体をよく混ぜましょう。
バケツを使う場合は、水分が抜けにくいので水の入れすぎに注意が必要です。水が多すぎると腐敗してしまい、悪臭の原因になります。
その後は、生ごみを追加するたびに米ぬかや水分を調整し、毎日混ぜていきます。毎日手をかけることで、少しずつ堆肥が完成していくはずです。
冬場は気温が低く、分解スピードが遅くなります。そのため、堆肥として使えるまで数か月かかることもあるので、夏野菜で堆肥を使いたい場合は、12月くらいから少しずつ作るのがいいと思います♪
コンポストに入れていいもの
コンポストに入れていいものには、主に家庭で出る生ごみや植物の残りがあります。
- 野菜や果物の皮
- コーヒーかすや茶葉
- 落ち葉や草
- 卵の殻
植物性の食物残渣などは微生物が分解しやすいので、堆肥作りに向いています。細かく刻んで入れると、分解スピードが早くなるのでおすすめです。
卵の殻は分解しにくいようなので、なるべく小さく砕いてたくさん入れ過ぎないように気を付けた方がよさそうです。
コンポストに入れない方がいいもの
反対に、コンポストに入れない方がいいものもあります。
- 肉や魚の骨、油もの
- 調味料がついた食品
- プラスチックや金属
- ペットの糞や病気の植物
これらは悪臭や害虫の原因になるため、入れないようにしましょう。肉や魚などの動物性の生ごみは分解しにくく、虫がわく可能性も高いです。
特に夏場は虫がわいて大変なことになるので、肉や魚などの生ごみは入れない方がよさそうです。
コンポストに虫がわかないようにしたい!悪臭を防ぐ方法を紹介!
コンポストを作るとき、虫や悪臭が気になる方も多いですよね。ここでは、簡単にできる対策を紹介します。
方法①: 生ごみを細かくして早く分解できるようにする
生ごみを細かく刻んでからコンポストに入れることで、分解スピードが速まります。野菜の皮などは、調理の時に一緒に刻んでしまうと楽ですよ。
方法②: 水分量に気を付ける
水分が多すぎるとカビが生えて腐敗しやすくなり、悪臭の原因になります。適度な湿り気を保つことが大切です。
例えば、土をギュッと握ったときに水分が落ちてくるようなら入れ過ぎです。土をギュッと握って形が軽く残る程度がちょうどいい水分量です。
方法③: 動物性の生ごみの投入は控える
肉や魚などは虫を引き寄せやすいため、入れないようにしましょう。
適切な管理をすれば、虫の発生や悪臭は防げます。また、毎日混ぜることで、空気が入り、分解もスムーズに進みますよ。
コンポストは米ぬかなしでもできる?代用品を5つ紹介!
米ぬかが手に入らない場合でも、コンポストは作れます。以下の代用品を使うと、同じように堆肥が作れますよ。
- 代用品①: 培養土
- 代用品②: 家庭用の生ごみ分解処理剤
- 代用品③: 鶏糞を混ぜる
- 代用品④: 納豆を水に溶かして入れる
- 代用品⑤: 米のとぎ汁
代用品①: 培養土
市販の培養土には多くの微生物が含まれており、堆肥作りに効果的です。特に有機質が多い培養土は、分解をスムーズに進めてくれます。
培養土はガーデニング用品店やホームセンターで手軽に購入できます。最初は土を買うようになりますが、生ごみの堆肥ができてくると、土を買う量も減るのでエコになると思います。
使用する際は、土が乾燥しすぎないように適度な湿り気を保つことがポイントです。
代用品②: 家庭用の生ごみ分解処理剤
生ごみを分解する専用の処理剤は、発酵を助けるための微生物が豊富に含まれています。市販品を使用すると、堆肥の分解スピードが速くなるため、特に忙しい方にもおすすめです。
米ぬかがなかなか手に入らないという方にとっては手軽な方法の1つだと思います。
代用品③: 鶏糞を混ぜる
鶏糞には発酵を促進する窒素分が豊富に含まれており、微生物の働きを活発にします。
鶏糞はホームセンターや園芸店で手に入りますが、使いすぎると臭いの原因になるため注意が必要です。少量ずつ混ぜることで、分解を助けながら栄養価の高い堆肥が作れます。
代用品④: 納豆を水に溶かして入れる
納豆には強力な納豆菌が含まれており、堆肥の分解を早めてくれます。納豆1パックを水に溶かし、堆肥に混ぜることで微生物が増加し、発酵が進みます。
コストもかからず、家庭にあるもので試せるのが魅力です。納豆菌は臭いの発生を抑える効果も期待できます。
代用品⑤: 米のとぎ汁
米のとぎ汁には、植物性の栄養素と微生物が豊富に含まれています。
定期的に堆肥に加えることで、分解を促進し発酵を促してくれますよ♪特に米のとぎ汁は手軽に入手できるため、日常的に使いやすいです。ただし、入れすぎると水分過多になるので、様子を見ながら適量を追加しましょう。
コンポストを米ぬかと家庭で出た生ごみを使って作ってみた!まとめ
コンポストは、生ごみや米ぬかを使って簡単に作れる堆肥です。自宅で堆肥を作れば、古い土を再利用でき、ゴミの削減にもつながります。
米ぬかが手に入らない場合でも、代用品を使って作ることができます。毎日少しずつ手をかけて混ぜることで、虫の発生や悪臭も防げますよ♪
家庭菜園やガーデニングが好きな方は、ぜひ挑戦してみてください。
有機肥料を自作したいという方は下の記事も参考になれば幸いです。
【おすすめ記事】